真面目なとこも好きだけど。
今週のプレバト!は久々に横尾さんが俳句で出るそうで。
なかなか不調続きなので、本人が納得いく結果が残せているといいなぁと切に願います。
ちなみに、最近録画の整理をしてたら、去年の金秋戦が出てきた。よこーさんは2位。
かなり誉められてるし、なによりこの時の一句はのちに「月間MVH」に選んでもらってるし、絶好調、というか、自分が言いたいことと俳句の技術がすごくバランスがとれていた時期だったのかなと思う。
横尾渉と言う人は、恐らく自分の「与えられた役割」をひたすら全うしようとする人間で、良くも悪くも自分を役割に縛っていくように感じる。そしてそこを考えすぎて空回ってるなーということもしばしば。最近のキスブサ*1しかり、俳句しかり、なまじ(ある分野において)要領と感性が良い為に、いっこ上手くいったとき、「その分野については結果をだそう」とぐるぐる考えた結果本来の力が発揮できなくなっていくループ。努力の人なんだけど、はがゆい。
適当な人格診断をするつもりは無いのだけど、この感覚、自分にも覚えがあって、横尾さんの俳句スランプ、ちょっと気持ちが分かる。
中学の時、ある程度作文が得意だと自負していたころ、何気なく書いた読書感想文がちょっといい賞を穫ってしまった。翌年、それを覚えていた図書室の先生と国語の先生に「これで書いてみて」と本を指定されて、酷くプレッシャーになる中、去年よりいいものを書こう、とぐるぐるしながら仕上げた感想文は先生に見せた結果「…ちょっと違うかなー」の一言で終わりを迎えた。
自分でも納得のいってない出来だったからそりゃそうだ。
その時書きながら考えていたのは、自分自身の感想ではなく「求められている」感想の模索。ぶっちゃけ全然思ってないことも書いたと思う。それっぽい文になりそうだから。
十数年前のことだけど、そのときの心境は今でも思い出せる。当時優等生キャラだった私からすると、ここでわからないとか言えないし下手な文はかけないぞ、の一心で、全然素直じゃなかった。
よこーさんも、今、そんな状況のスランプじゃないのかなと思ってしまう。デビュー後、しっかり者だよね、と言われ続けてしっかりしなきゃと勝手に思い詰めてたらしい時期*2のことを想像する。元々の感性は悪く無いのに、感性だけで突っ込める性格じゃないから、ハマっちゃうと抜け出せないんだらうなぁ。そうなってくると、考えすぎない分千賀くんとかが輝いちゃう(ほめてる)(いや千賀くんもちゃんと考えてるでしょうけど)。
二度目の俳桜戦後、先生からのコメント*3もあったけど、よこーさんらしさを忘れず、でもちょっと力を抜いて、原点回帰でまた良い句を詠んでほしいと思う。
とはいえども私には俳句の知識なんてほぼないので、良い悪いは判断できず、よこーさんの切り取る風景好きだなーと思うだけなんだけど。*4
でもやっぱり自担が喜んでる顔が、みたいよ。がんばれ、よこーさん。